人事制度作成

「みんなでつくる人事制度」

エース社員を育てるよりもダメ社員を育てるほうが会社は伸びる

ここでは、「みんなでつくる人事制度」について説明します。一般的な人事制度のイメージといえば、「できる人を評価し、出来ない人を評価しない」という制度です。そうではなく「できない人をできるようにする」のがこの人事制度の特徴です。すでに70%の力を発揮している従業員を80%の力を発揮できるようにするのは至難の業です。ところが、40%の力しか発揮できていない従業員を50%、60%の力が発揮できるようにすることは仕組みさえ整っていればさほど難しいことではありません。能力が高い少数の従業員をさらに上へと伸ばすよりも、まだ能力を発揮できていない従業員を伸ばすほうが、会社全体での売上は確実に上がります。「みんなでつくる人事制度」は、従業員の伸びしろ、ポテンシャルに注目した人事制度です。

「みんなでつくる人事制度」の特徴

「みんなでつくる人事制度」の特徴の1つは「制度作りを管理者と従業員で構成するプロジェクトで行なう」ことです。そしてこのプロジェクトで最初に行なうのが「資格等級制度の設計」です。そのために「仕事調べ」から始めます。これは、等級毎にどんな仕事をしているかをすべて洗い出す作業です。例えば、経理業務であれば、仕訳入力、振込口座入力、支払一覧表作成、税理士へ送信…など担当者が行なっている作業を逐一書き出します。

①仕事量、各業務の締切、作業フローが明確になる

「仕事調べ」は手間はかかりますが、これを行なうことによって、 仕事量、各業務の締切、作業フローが明確になります。すると、上司は部下がその作業を期日までに行なっているかどうかの評価がはっきりします。これまでの人事評価が、たとえば「笑顔で挨拶しよう」といった具合にフワッとした内容が多かったのにくらべて、「みんなでつくる人事制度」は、「いつまでに何をする」というのが決まっています。具体的な行動と回数、締切日しか書かないのでどこをチェックすればよいかがはっきりしているのです。しかも評価基準が分かりやすいので誰が評価しても同じになります。

②中途採用時、担ってもらう業務内容が明文化できている

「仕事調べ」をしておけば、何の業務に人が足りていないのか、あるいは余っているのかが明確になります。ヘッドハンティング等で人材を中途採用する際、相手にどのような業務を担ってもらいたいのか明文化されているので、意思疎通がうまくいきます。

③一般社員だけでなく、管理職のやるべきことが明確になる

「仕事調べ」の良い点は、一般社員だけでなく管理職の立場にいる人間がやるべき業務も明確になることです。「部長なのに経営の勉強をしていない」など、管理職で給与をしっかりともらっているにも関わらず、パートの方がやるべき仕事を一生懸命しているようなケースも見つかったりします。

「みんなでつくる人事制度」の特徴は、評価制度よりも人を育てる仕組みに重点を置いていることです。なぜ、この仕組みをつかうと人が育つのかと言えば、「従業員の役職毎に、自分が何をしなければならなのかが明確になること」と「上司は、部下がその行動を行なっているかをチェックする必要がでてくること」です。世の中には、部下を見ていない上司もいますが、この仕組みがしっかりと運用されれば、そんな上司はいなくなるはずです。

人事制度ですから、評価結果は昇給・賞与に結びついていますが、上司も部下も評価基準がはっきりしているので、トラブルになりにくいという利点があります。全員で作った評価基準なので、非常に納得感がある評価制度になります。

補助金を使って人事制度を導入するには

人事制度を導入するにあたって、補助金を利用すれば、導入コストを抑えることができます。ただし、そのためには、社内の労務管理が最低限出来ていることが前提です。勤怠管理、就業規則の策定、雇用契約書の発行など、会社としてこれら労務管理は必須です。もし自社の労務管理について不安があれば、まずはそこから相談をお受けします。

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